クレメジン細粒（球形吸着炭）の飲み方の工夫

慢性腎不全の進行を遅らせるために処方されることが多いクレメジン細粒（球形吸着炭）ですが飲みにくいことで有名です。また、服用のタイミングが普通の薬と違い忘れやすい薬でもあります。今回はクレメジン細粒（球形吸着炭）の飲み方の工夫についてまとめていきたいと思います。

・慢性腎臓病（CKD）を悪化させる尿毒症毒素（ウレミックトキシン）を腸内で吸着し、便と一緒に排泄します。その作用により腎臓の働きが悪くなるのを遅らせ透析導入までの期間の延長させます。

黒色球形の粒子でにおいはない。実際に服用したことがありますが、砂利を飲んでいるような感触が独特で飲みにくい原因になっていると思います。

・基本的な飲み方　

先に少量の水を口に含み、水を含んだ口の中に細粒を流し込むように入れて水と一緒に一気に飲み込みます。最後に残りの水を少し飲んで、口の中に残っている細粒をゆすぐようにして飲み込みます。

・袋オブラート使用する

袋オブラートにクレメジン細粒（球形吸着炭）をこぼさないように移し上の部分をねじってこぼれないようにします。（このとき1包分は複数に分けて問題ない）

ねじった部分を持ってコップの水に1秒くらい浸ししてください。（つるつるした状態になり喉に引っ掛かりにくくなります）長い時間水に浸しすぎるとオブラートが溶けて破れてしまうので注意が必要です。

水を少し口に含んでから上を向いてオブラートを喉の奥に入れ、水と一緒に飲み込みます。口の手前に入れると舌の先でオブラートが破れてクレメジン細粒（球形吸着炭）が口の中に広がってしまうことがあります。

・ストローと水を使用する

少量の水を入れたコップにクレメジン細粒（球形吸着炭）を入れます。クレメジン細粒（球形吸着炭）が水に沈むのを待ち、コップの水に沈んだクレメジン細粒（球形吸着炭）をストローで吸って飲みます。

クレメジン細粒（球形吸着炭）が底に残ってしまったら少量の水を加えて再びストローで飲んでください。

・服薬補助ゼリーを使用する

コップや小皿などに服薬補助ゼリーを適量入れてください。服薬補助ゼリーの上にクレメジン細粒（球形吸着炭）をのせます。スプーンを使ってクレメジン細粒（球形吸着炭）を服薬補助ゼリーで包み込み、大きめのスプーンですくって口に入れて滑り込ませるように飲み込みます。

・他の剤形に変更する

クレメジン細粒は他にカプセルや速報錠があるので細粒が飲みにくい場合は変更を考えるのもいいと思います。ただカプセルは1号カプセルと大きく、1回10カプセルを服用しないといけないため速報錠の方が服用しやすいと思います。

クレメジン細粒（球形吸着炭）は腎臓の働きが悪くなるのを遅らせ透析導入までの期間の延長させる作用がありますのでしっかり服用してもらいたい薬です。上記の服用方法でも服用しにくい場合は医師・薬剤師に相談して剤形を変更してもいいかもしれません。

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