元々は高血圧治療薬として販売されたビソノテープですが2019年1月に適応が追加になりました。また、2019年6月に2mgの規格が販売されました。
2㎎の規格は現場からの要望があり販売されました。それまでは4㎎を半分だけ使用する指示がある処方箋もありましたね。
ビソノテープの適応と錠剤との換算比についてまとめていきたいと思います。
ビソノテープの適応
効能・効果 | ビソノテープ2mg | ビソノテープ4mg | ビソノテープ8mg |
本態性高血圧症 (軽症~中等症) | ー | 〇 | 〇 |
頻脈性心房細動 | 〇 | 〇 | 〇 |
ビソノテープの適応は本態性高血圧と頻脈性心房細動の二つになります。頻脈性心房細動が後から適応が追加になりました。
2mgの適応は頻脈性心房細動のみとなりますので注意しましょう。
ビソノテープのメインテート錠(ビソプロロール錠)との換算比
・ビソプロロールフマル酸塩錠1.25mg = ビソノテープ2mg
・ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg = ビソノテープ4mg
・ビソプロロールフマル酸塩錠5mg = ビソノテープ8mg
・ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg = ビソノテープ4mg
・ビソプロロールフマル酸塩錠5mg = ビソノテープ8mg
頻脈性心房細動を対象とした第Ⅲ相検証試験 (二重盲検並行群間比較試験) において、ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mgに対してビソノテープ4mg、ビソプロロールフマル酸塩錠5mgに対してビソノテープ8mgの比較を行い、非劣性であることが検証されている。その試験より考えて上記の換算比になると思われる。
まとめ
ビソノテープは規格により保険適応が異なりますので注意しましょう。また、錠剤とテープ剤の切り替えの際には用量を気を付けましょう。
コメント