2020年5月13日にエーザイよりCOVID-19治療薬候補であるエリトランの治験を2020年6月より開始予定であると発表がありましたのでまとめていきたいと思います。
他の治療薬については下記にまとめていますのでよろしければご一読ください。
エリトラン
エリトランは元々は重症敗血症治療薬として開発を行っていた薬剤である。
治験の最終段階である第3相試験まで進んでいたが、主要な評価項目を達成できず2014年に開発を中止していました。
作用機序
新型コロナウイルス感染症による肺炎等の重症化への関与が強く示唆されているサイトカインストームの原因となるサイトカイン産生において、IL-6やTNFα、IL-1β等の複数のサイトカイン産生に関与するシグナル最上流のTLR4の活性化を阻害することで、患者のサイトカインストームへの移行を抑制し、肺炎の重症化を防ぐことが期待されています。
治験
症例数は400人規模で国際共同治験(ランダム化比較試験)を6月より開始予定。
治験期間予定
以前に第3相試験まで進んでいるため、安全性は確認されており、通常の治験期間より短めで済むと思われます。
エーザイの内藤晴夫社長によると「順調にいけば年内に結果が分かり、その後申請に移れる」とのこと。
まとめ
新たな治療薬候補が出てきましたね。治験の結果がいいようなら、今後新型コロナ感染症の重症化が防げる可能性があるため期待したいですね。今後も治験の情報は確認していきたいですね。
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