薬局における薬剤交付の配送費用に対する補助金~0410対応に対する補助金~

薬局業務・運営
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更新日:2020年8月9日 

 2020年4月30日に日本薬剤師会より0410対応における薬剤交付の配送費用における補助金について連絡が来ましたのでまとめていきたいと思います。
 また、2020年7月22日に日本薬剤師会から金額の変更の連絡が届きましたのでまとめていきます。

 0410対応については下記の記事にまとめていますのでよろしければご一読ください。

ちなみに予算金額は457,545 千円とのことです。

目的

 薬局から患者宅などに薬剤を配送する場合の配送料等を支援することにより、新型コロナウイルス感染症のさらなる拡大防止や患者・医療従事者の感染リスクを避けること

事業実施者

都道府県薬剤師会

補助対象

 0410対応により患者宅等に薬剤を配送又は薬局の従事者が患者宅等に薬剤を届けた場合の以下の費用が補助されます。

・患者宅等へ薬剤を配達した場合の配送料

・薬局従事者が患者宅等に薬剤を届けた場合の交通費及び人件費

 また、事業実施者において、上記内容に関する薬局からの申請の受付や申請内容の集計、費用の支払い等を行うために必要な経費を補助する。

補助額

※0410対応の場合の患者負担分は、薬局が患者から徴収すること

〇薬局の従事者が患者宅等に届けた場合
交通費等の実費額相当として、距離を問わず、500円300 円/1 件とする。
宿泊療養施設に対し複数人分を同時に届けた場合も「1 件」と考える。

配送方法及び配送に関する留意点

 配送方法は、患者が希望する薬局に対して依頼することを踏まえ、また予算には限りがあることからも、薬局の従事者が直接届けることを基本とし、それが困難な場合に限り、配送業者を使用する方法を検討するものとする。

 配送業者を使用する際は、可能な限り安価な方法を優先して用いること。また、新型コロナウイルス感染症患者等への支援という予算の目的に鑑み、宿泊療養及び自宅療養の軽症者への支援が優先されるよう配慮すること。

請求

 薬剤の配送等を行った薬局においては、月ごとの配送等に要した費用等について、翌月 15 日までに事業実施者(都道府県薬剤師会)に実施状況の一覧を提出する。また、当該薬局においては、申請に当たって、申請の根拠となる資料を保存すること。
変更になった金額令和2年7月請求分(8月15日提出分)から変更となります。

〇根拠となる資料の例
・処方箋の写し(備考欄に0410対応、CoV自宅、CoV宿泊等が記載されているもの)
・配送料の金額がわかるもの(伝票控え、配送業者からの請求書等)

請求にあたっての留意点

・「0410 対応」と記載された処方箋であっても、患者が来局した場合には 0410対応として扱わないため、請求には含めないこと。

・一部負担金の授受に伴う手数料(振込手数料、代引き手数料等)については、支援の対象外(患者の自己負担)。

・支援対象となる配送業者は、いわゆる宅配便を想定しており、宅配便より高価な運送サービスによる受取を希望する場合には支援の対象外(患者の自己負担)となります。

実施期間

・予算成立日以降に開始(予算成立日以降の配送料等を支援)
事業の終了は年度末、最大でも 2 月末日分まで(3月15日締め切り)

ただし、予算の範囲内での実施であることから、実施期間の途中で予算の上限に達した場合はその時点で終了します。

まとめ

 今回の事業で薬局も患者さんも配送の費用の負担が少なくて済むようになりますね。ただ、薬局の従事者が直接届けることが基本になるならば人手が足りない気がします。

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